みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド
みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイドを読みました。
どんな本?
デザインの世界、ないしはデザインとともにあるプロダクト開発の世界において、批評は重要である。一方で、批評の定義は個々人によって異なる場合が多く、噛み合わない前提に消耗する場面が少なくない。この本では批評とはなにか、良い批評を行うための方法はなにかが書かれている。批評の考え方は個人のテーマだけではなく、組織全体のテーマでもあるためチームビルディングに関する範囲までこの本の中で記述されている。
本を読む時の自分の状態
Webエンジニア
デザイナと協働してプロダクトを作っている
本を読んだ感想
読んでよかった。デザインに限らず、自分の思考やイメージしていることを人やグループに伝えて物事を進めていく仕事をしている人、及びそれらと関わる人全てが読むべき本。故にエンジニアも読むべき。
批評とは対話なんだなぁって思った。原題が「Disccusion Design」であるのも納得。対話であるがゆえにそれはスキルでもあるし一朝一夕で身につくものでもない。普段の生活で意識していく。
批評とは対話なのだから、相手を黙らせる必要はないんだよなぁ
批評を受ける側:過剰に説明をしてしまったり
批評をする側:指示してしまったり圧かけたり
対話を促すのは文化でもあるため、ファシリテーションのスキルが必要。5章で詳しく述べられているけどこれを一気にこなすのはかなりハードだなぁって正直思った。ただこういうのって本当にちょっとした気遣いだよなぁ
これまでの考え方を知らない人に対する対処法まで書いてある(6章)。大きな対処法は対話をしていくことだけど、アンガーマネジメントも求められる。最初に怒りを抑えるとか。
久しぶりに精読した本でした。