2024年に読んだ本

随時更新していく。上に行くほど最近読んだ本。

東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考

木原直哉の本。少し古い。わりと近い思考回路を持っていることがわかって嬉しい。

5/17 読了


ポーカーとゲーム理論 ――最適化戦略構築からエクスプロイト戦略への応用まで

簡略化したゲームをもとに、ゲーム理論的な思考が紹介される。この思考こそがこの本の醍醐味であり、一読しただけでは理解したとは言い難いので定期的に読み直したい。

「無差別」という言葉がよく出てくる。意味は、「相手からより好ましい選択肢をなくすこと」を指す。GTOが「いかに相手から搾取されないか」のプレイであることを思い出す。

凝縮レンジと両極端レンジの考え方は有用

今まではブラフするか、しないかという思考だったが、「この局面でブラフに適しているハンドはなにか?」を常に意識する

5/10 読了


このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

まだ転職したいとは考えていないが、早めに読んでいて良かったなと思った。

どちらかというと、自分はこの思考法を若干持っていたようだ。よりその考えが強化された。

5/5 読了


「3か月」の使い方で人生は変わる Googleで学び、シェアNo.1クラウド会計ソフトfreeeを生み出した「3か月ルール」

時間術系の本。どういうことに取り組むかを考え、それに取り組むときの心構えが書いてある。最近なにかに取り組んでいることが無い気がしたからこの本にあやかって行動してみようかなとおもった。3ヶ月という単位が長すぎず短すぎずいい塩梅の期間。

直感的に取り組みたいなと思ったことがポーカー

5/3 読了


テルを見抜け! ライブポーカーの勘所

ライブポーカー特有のテルと、なぜそのテルが発生するのかが書かれている。これを使いこなすのはかなりの経験が必要そうだが、普段からテルを出さないように意識することはできそう。

4/19読了


情報セキュリティの敗北史

タイトルの通りの本。情報セキュリティに関する歴史が濃密に書かれている。参考文献だけで80ページ近くある本。

システムの脆弱性はバグだけにとどまらず人間のミスからも生まれてしまう以上、仕組みで解決するアプローチだけでは不十分であり、行動経済学や心理学など、人類の叡智を全て費やすレベルの問題であることが本を読んでよくわかった。

正直本を読んで現状は悲惨で、がんじがらめで、どうしようもないと感じてしまった。

かなり面白くて一気に読んでしまった。

4/1読了


変な家

設定が面白くて一気に読んだ。読みやすい

3/23読了


スマホ脳

最近ダラダラスマホをいじってしまうので読んだ。かなり影響を与えてくれた本。

精神科医の立場で、多くの論文の結果を交えながらスマホがもたらす脳の影響を説明している本。序盤の人間の脳の仕組みの話が興味深かった。人類として生き延びるために、情報に過敏になったり、ストレスを感じるようになっている。これは本能に近いものであり、スマホはそれを興奮させる。特にSNSはその性質をハックしており、本能的にのめり込んでしまう。

ブルーライトと睡眠時間、うつの関係性、学力や集中力の低下など、あらゆる関係性を論じる論文が多数紹介されている。具体的なデータが出ているわけではないが、経験的にもほぼほぼ正しい内容とみて良いだろう。

また、情報がいつでも取り出せる世界においては、集中力が大事な能力やリソースであるという視点は面白かった。

とりあえずSNSの利用時間に制限を加えてみた。

3/14読了


実務で使える メール技術の教科書 基本のしくみからプロトコル・サーバー構築・送信ドメイン認証・添付ファイル・暗号化・セキュリティ対策まで

直近業務でメール配信周りを扱ったときに、メールについて全然しらないなーと強く感じた。そんなときにこの本が出たので思わず購入

メール周りの技術について、なぜその技術が生まれたのかという背景から説明してくれている。メールサーバの構築など、具体的過ぎて軽く流した部分もあるが、内容に満足。

3/8読了


行動経済学が最強の学問である

行動経済学の博士を取得した著者が書いたビジネスにおける行動経済学の本

行動経済学自体は歴史が浅く、十分な体系化がされていないため、著者の独断で体系化されて紹介されている。

大きくは「認知のクセ」「状況」「感情」に分類され、それぞれのトピックが書いてある。

小ネタが集まっているタイプの本なので、気軽に読めて面白い。

アフェクト(淡い感情)の概念が自分にとっては学びが大きかった。

昔読んだダークパターンの本を思い出した

2/29読了


現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

2024年に一万円札の顔になる渋沢栄一が書いた、「論語と算盤」を読みやすく現代語訳した本。

道徳はすべての人が持つべきものである。また、道徳と経済的な成功は両立する。渋沢栄一の考え方では、まず正しい志(道徳)を持ち、それを達成するために正しい道(実業)を歩めと言っている。読んで良かった。女性関係にだらしないところも含めて興味を持った。

2/26読了


ザ メンタル ゲーム ──ポーカーで必要なアクション、思考、感情を認識するためのスキル

ポーカーはミスしないことが重要なゲームで、ミスは自分のメンタルによって引き起こされる。メンタルを動かすメタ原因を知っておくことはポーカーの上達に必至。

尺取り虫の上達モデルや、無意識的有能の考え方はなるほどなと思った。

この本をきっかけになるべくハンドのメモを残すようにしている。

2/13読了


Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計

「詳細」と密結合したコードが生み出す地獄を経験した著者が、どのようにそれらを回避するのかが書かれている。

境界を見極めて、定義し、それらを維持することの重要性は読みながら納得。境界を維持するのもエネルギーを使うので、普段の開発で常に意識すべきだろう。とはいえ、全力でクリーンアーキテクチャに取り組むとボイラーテンプレートの塊になりそうだ。アーキテクトの本質はトレードオフなので、教条的にならなくてもいいが、基本意識するで良さそう。

「詳細」の決定を先延ばしにするという表現が好き

よくある同心円の図はわずか数ページの章の一部だったのが驚き。

2/3読了


ポーカー数学の教科書 ──勝つために知っておくべき必須要素

4と2のルールと言った、よくある話が書いてある。それ自体には新しい知識は何もなかったが、プレイヤーの特性を加味して考察しているところが良かった。

インプラインドオッズの考え方はぼんやり知っていたレベルだったけど、実践でも活かせるようになった。


千年を超えて君を待つ

源氏物語オタがタイムスリップして紫式部のサポートをする話

大河ドラマの関係で、テレビで紫式部を紹介する番組を見ていたため、その知識とリンクして読むことが出来た。

話はシンプルで、韓国行きの飛行機でサクッと読めた。